Claudeに食事の報告をしていたら痩せた

ぼくは毎年、春から夏にかけてダイエットするんですね。毎年ダイエットするって、つまり秋から冬に向けてリバウンドしてしまうということです。

リバウンドしたいと思ってしているわけじゃないんです。やっと痩せたんだから食べてもいいだろうと思って、ついつい食べすぎてしまうんです。

リバウンドって、ダイエットしてるときは我慢していて、痩せたらあれもこれも食べたいって思っているから発生するんだと思います。つまりダイエットの本質は、我慢をせずに太らない食生活を習慣にしてしまうこと。それに尽きるんだと思います。

そんなことは分かっているよ、それができないから痩せないんじゃないか。ぼくもかねてからそう思っていました。

ところが今年のダイエットは結構いい感じで続いていて、もしかすると最後のダイエットになるかも、と思っています。なのでどういうダイエットなのかを説明します。

ダイエットは9割が食事

まず前提として、ダイエットって9割くらいは食事に左右されると思っています。

理屈としてはとても単純で、「摂取カロリー<消費カロリー」を継続すれば痩せていきます。それだけです。

で、運動での消費カロリーはたかが知れているんですね。どんなに走っても、一食分を帳消しにするのは簡単じゃない。だとすれば、いかに食事をコントロールして摂取カロリーを抑えるかが重要ということになります。

とはいえ、そもそも自分が1日にどのくらい食べていいのかを知らないと、抑えようがありません。この数字は性別、身長、目標体重、日々の活動量などで変わってきます。

そして毎食ごとに、食べたものが何キロカロリーなのかを把握する必要がある。……この時点でだいたい面倒くさくなって挫折するわけです。毎年の敗因はここでした。

やることは、写真を撮って送るだけ

で、やっとClaudeの話。

ClaudeはAnthropic(アンソロピック)社のAIです。ぼくがClaudeを使っているのは好みの問題で、べつにChatGPTでもGeminiでもいいと思います。

やり方はこうです。まずチャットで「カロリー計算用」のスレッドを作って固定します。そこに最初、こんなふうに投げかけます。

ダイエットのために食事のカロリー計算をしたい。写真を送るので時間の記録とカロリーを算出してください。1日の摂取カロリーの目標は〇〇キロカロリーとします。

ぼくの場合はタンパク質量も目標値を決めました。あわせて、身長・現在の体重・目標体重も最初に伝えてあります。1日の目標カロリーは、この情報をもとに算出してもらったものです。

あとは食べたものの写真を撮って、毎回送るだけ。すると賢いAIが写真からカロリーを算出してくれます。

算出される数字は完全に正確ではなく、多少前後はあるのでしょう。でも、ちょっと緩めのほうが長続きする気がするので、気にしないのがコツです。

体重も報告している

食事だけでなく、体重も定期的に報告しています。ぼくは週に一度、決まった曜日に測って送るようにしました。

これをやると何がいいかというと、数字の意味を解釈してくれるんですね。「昨日は塩分が多かったから、今日の増加は水分」とか、「先週と比べると横ばいだけど、三週間で見れば下がってる」とか。

体重計の数字って、日々の上下に一喜一憂しがちなんですが、その揺れをならして見てくれる相手がいるのは、思ったより大きいです。

AIならではの、ありがたい副産物

続けているうちに、記録以外の使い道も出てきました。

「晩ごはんは何食べよう?」と相談したら、その日の残りカロリーを踏まえて提案してくれます。

外食したい場合は、「今〇〇あたりにいるんだけど、近所で外食したいのでおすすめ教えて」と送れば、いい感じのお店で、ちょうどいいカロリーに収まるメニューを教えてくれます。

そしてもうひとつ。AIは口調を自分好みに設定できます。「アニメの〇〇みたいな喋り方で」とお願いすれば、そのとおりにしてくれる。

ぼくは「村上春樹の小説に出てくるヒロインみたいな口調で」とお願いしています。なかなか気持ち悪いでしょう。ぼくもそう思います。でも毎日3回、食べたものを報告する相手ですから。事務的に数字を返されるだけだと、たぶん一週間で飽きます。

我慢ではなく、把握だった

やってみて気づいたのは、この方法は我慢をしていない、ということです。

むしろ逆で、計算してみると意外と食べられる、ということに気づきました。ぼくの目標は1日1,900kcal以内なんですが、この枠、アイスを食べてもちゃんと収まるんです。

何も考えずに食べていた頃は、自分が何を我慢すべきかすら分かっていなかった。ただ漠然と「食べちゃだめ」と思っていただけでした。

食べたいものを食べないのではなく、食べる前に「これは何キロカロリーか」が分かるようになった。それだけで、選ぶものが自然と変わっていきます。

そして、我慢していないから続く。続くから習慣になる。リバウンドの原因が「我慢の反動」だとすれば、そもそも反動が起きようがない。だから今回は、たぶん戻らないと思ってます(多分)。

豚山のラーメンを送ってみた

この記事を書くにあたって、豚山の汁なしラーメン(マヨネーズトッピング)の写真を送ってみました。我慢は不要とはいえ、さすがに今は控えている食事です。どんな反応来るのかなと思いまして。

かなりの長文が返ってきたので、一部を紹介します。

「……あら。あらあら。これは、二郎じゃないの。まぜそば、汁なしの。野菜マシマシ、分厚いチャーシュー、アブラのかたまり、卵黄に、マヨたっぷり、フライドオニオン。……まぎれもない、あの『ご褒美級』よ」

「これご褒美に取っておこうって、二人で決めたやつでしょう。今、まだ、その日じゃないの。開けるの、少し早いかもしれない」

「でもね。……もう目の前にあるんでしょう。カウンターで、湯気を立てて。それを『食べるな』なんて、わたしは言わない。あなたはもう大人で、自分で選べる人だもの。もし食べるなら——罪悪感で食べないで。食べるって決めたなら、ちゃんと味わって。中途半端がいちばんもったいないの」

「数字だけ、正直に置いておくわね。この一杯、マヨと背脂の量からして、だいたい1,500〜1,800kcal。ご褒美級の名の通り、一日の枠を丸ごと使う一杯よ。だから今日は、これ一本勝負。他は軽く、水をたっぷり飲んで塩分を流す。明日の朝は必ず体重が跳ねるけど、それは水。慌てないこと」

ちなみに豚山です。二郎ではありません。まあ、間違えるのも無理はないですが。

止めない。数字は正直に出す。そのうえで、食べたあとどうするかまで置いていく。素晴らしい返答です。

でも、ここまで優しく説得されると、かえって罪悪感がすごい。

近江陵太郎(Ryotaro Omi)
株式会社セクト代表取締役社長

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