ラーメンに2000円、払いますか

ラーメン結構好きなんです。すごく好きっていうほど食べ歩きしてるわけでもないんですが。ぼく、結構ラーメンにトッピングするし、ライスも餃子も付けちゃうタイプで2000円くらいは払います。この話を人にすると、そんなに使うの?みたいな顔をされるんですが、ラーメンて1000円の壁っていう言葉があって、どうもラーメンに1000円以上払いたくないという消費者心理があるようで、お店側もなかなか1000円以上の値付けがしづらいという話があるそうです。

話は変わって

さて、全く別の話になりますが、人手不足で廃業する企業が増えています。人手不足で廃業ってことは、ニーズはあるので、人手があれば廃業せずに済んだんだなと思ってしまいますが、その人手確保が難しいって話ですね。

廃業してしまった結果、その後、同様のサービスを引き継ぐ企業があればいいんですが、北見のような地方都市だと、そういう担い手が現れず、単にその地域が貧しくなるっていうことが考えられます。なので企業の人手確保は地域全体にとっても重要な課題です。

人手不足を防ぐためにできること

そもそもなぜ人手不足になるのでしょうか。マクロ的に考えると生産年齢人口の減少が考えられます。ただ、企業単体で考えると、話はもっと単純です。従業員が辞め、それに伴っての採用がうまくできていないということです。なぜうまくできないのかというと、辞めたい理由、もしくは就職したくないと思う理由があるからでしょう。

働きたくない理由は、いろいろ想像できます。「仕事内容が嫌」「労働時間が長い」「休みが取れない」「転勤がある」とかいろいろ挙げられると思います。でも結局これらの働きたくない理由って、「給料が高ければ納得する」っていうことが多いと思うんですね。つまり、働きたくない理由は最終的には「給料が安い」という点に原因があるように思います。だったら給料上げればいいじゃんって話ですが、高い給料払ってあげられるほど儲かっていないんだっていうこともあるのでしょう。※もちろん給料上げれば人が集まるという単純な話では無いのは重々承知です。

安売りは善で、儲けは悪の感覚ありますよね

どうも日本では長年のデフレマインドからなのか、できるだけ会社の利益を削って安くサービスを提供することが素晴らしいことだと思っている方が多い気がしています。つまり「儲け=悪」って感覚です。そしてこれは経営者・消費者双方に少なからずある感覚だと思います。

たとえば、経営者として500円でも買い手がつくであろう商品を400円で販売することはいいことなのか悪いことなのかって話です。

デフレの世の中では、「会社が利益を削っていて素晴らしい!」なんて思ったかもしれませんが、今の時代ではそうあるべきではないとぼくは考えます。結局、削った利益のしわ寄せは、従業員の給料などの待遇にいくことになるのです。すると、従業員は辞め、人材の補充もできずに廃業とつながってしまう可能性も有り得ます。したがって、まともに利益も取れない価格設定は批判されるし、すべきでしょう。

そういえば先日、激安外食チェーンのサイゼリヤの社長が値上げを検討していると決算説明会で発言したそうです。消費者の目線では、「値上げするなんて……」と残念に思うのかもしれませんが、株式市場はそうは受け取らず、株価は急騰したようです。

もちろんサイゼリヤがこの値上げをきっかけに客足が遠のいて売上減少という可能性も有り得るのですが、このご時世では値上げするほうが株式市場では受け入れられるようです。おそらく、サイゼリヤほどのブランドがあれば多少の値上げしても問題ないのだろうとぼくも思います。

結局、値上げが許容される程の付加価値が重要

やっぱり、会社として付加価値を生み出すこととそれに対して安売りじゃない適正な対価を受け取るということが会社の存続のためにとっても重要なんです。

近年はインフレが進んでおり、値上げも珍しくなくなってきましたが、何十年もデフレだった日本で、値上げに対して批判的な意見というのもやはり出てくるでしょう。値上がりしたとしても、この会社にお世話になりたいって思ってもらうことが必要だってことですね。

さいごに、またラーメンの話

で、冒頭のラーメンの話に戻りますと、ラーメンてめちゃくちゃ手間暇かかってますし、美味しいし、満足感も高いので、2000円くらいは全然妥当だと思っています。1000円の壁を作っているのは、店ではなく客のほうなんですよね。壁の内側でしか値付けできない店は、従業員にも払えない。人が辞めて、補充できずに、いつのまにかなくなっている。高いと思ってやめた一杯の積み重ねが、お店の撤退につながってしまいます。気に入ったお店がなくなってしまうのは残念なので、ぼくは毎回、味玉とチャーシューを追加します。

近江陵太郎(Ryotaro Omi)
株式会社セクト代表取締役社長

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